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【音楽】スキ キライ ナイト / 菊間夏夜(CV.奥野香耶)Wake Up, Girls! Character song series

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Wake Up, Girls! Character song series 菊間夏夜
スキ キライ ナイト

DIVEII/AVEX PICTURES, 2014

曲目

スキ キライ ナイト
ワグ・ズーズー -kaya ver.-
スキ キライ ナイト (Instrumental)
うぇいくあっぷがーるZOO! Short voice story -Quiz Wake Up!-

感想

アニメ「Wake Up, Girls!」のキャラクターソング6枚目は、年長でお色気担当(改めツッコミ担当)の「かやたん」こと菊間夏夜(CV.奥野香耶)の「スキ キライ ナイト」です。
試聴した感触では一番良いと思ってた曲です。期待を裏切らない出来でした。

まず楽曲が良いですね。ディストーションの効いたギターの攻撃的なリフと、三味線・笛の音など和の音色で味付けされた編曲が良いなと。
これインストゥルメンタルはアイドルとかキャラソンっていう雰囲気皆無ですから、知らない人が3曲目だけを聴いたら「これなんてバンド?」なんて質問が飛び出しそうな曲になってます。

サビの試聴の段階でかなり期待はしていましたが、正直、ここまでロックな仕上がりとは思いませんでした。
WUG!キャラソンの中でも異色になってると思います。良い意味で驚きましたね。
それからやっぱり全体通しての疾走感と、キャッチーなサビが気持ちいいですね。

歌詞の方は、菊間夏夜というキャラクターを反映したものになっていますが、けっこういろいろ考えさせられます。
「きれいでもきらい あの海」というフレーズがあるんですが、かやたんが気仙沼出身であるという設定や、かやたんの幼なじみの男子が3年前の津波で亡くなっているというエピソードを踏まえて聴くと、やはりそういうことなのかな……と。

「恋のための席はあいてるままでもいいの」というのも、やはりその幼なじみのための席ということですかね。
歌詞の中に出てくる「キミ」というのを、特定の誰でもないという解釈でもいいんですけど、そうすると海がきらいという言葉が必要ないですよね。
やはり私の中では、今はなき幼なじみに捧げた歌、というイメージですね。その方が曲のシリアス度も上がりますしね。

ちなみに、きらいだけど私は逃げない、という前向きな内容で歌詞は終わります。



2曲目は……もう言わなくても分かると思いますけど「ワグ・ズーズー」の夏夜バージョン。
意外と(と言ったら失礼?)カワイイ感じになってます。
かやたんの声ってトーンが低い印象なんですけど、高音で歌ったためでしょうかね。

4曲目のショートドラマは、クイズ編。
ワニっ子かやたんが司会進行するグダグダなクイズ番組、という内容。
解答者は、よっぴー・あいり・ななみんの3匹。よっぴーの「ぴろーん!」がちょっとイケメン。

「クイズ7人に聞きました」の元ネタが分かる人は私と同世代以上のはずですね(笑)
番組終わりのかやたんの決め台詞に声出して笑ってしまいました。
汎用性高すぎだろ……あの決め台詞……(笑)



さて、次回はいよいよトリのよっぴーのキャラソンですね。
来週発売なので、早めにお迎えしたいと思います。



【アニメ映画】楽園追放 -Expelled from Paradise-

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楽園追放 -Expelled from Paradise-
(2014年、日本)

【監督】
水島精二
【声の出演】
釘宮理恵
三木眞一郎
神谷浩史
稲葉実
江川央生
上村典子
林原めぐみ
高山みなみ
三石琴乃
古谷徹
【アニメーション制作】
グラフィニカ

感想(2014年11月16日、MOVIX仙台にて鑑賞)

ナノハザードによって荒廃した地球。人類の98%は地上と肉体を捨て、データとなって軌道上に存在する電脳世界ディーヴァで暮らすようになっていた。
西暦2400年、そのディーヴァが異変に晒されていた。
<フロンティアセッター>と名乗る者によって地上からハッキングを受けていたのだ。

ディーヴァの高度なセキュリティを突破してくる謎のクラッカー、フロンティアセッターの目的は何なのか。
ディーヴァ保安局の捜査官アンジェラは、生身の体・マテリアルボディをまとって、地上世界へと降り立つ。
現地オブザーバーとして徴用した地上調査員ディンゴと共に、荒廃した地上のどこかに潜むフロンティアセッターを探すが……。



「機動戦士ガンダム00」の水島精二監督と、「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本家・虚淵玄がタッグを組んだ、オリジナルのサイバーパンクSFアニメです。
アニメ絵を3DCGで表現するという、ジャパニメーションの最先端をいく作品でもあります。

主人公は、電脳世界ディーヴァの優秀なエージェント・アンジェラ。
ひざ下まである長い金髪に、捜査官用の体にフィットした露出の高いコスチュームで地球に降り立った16歳の天使。
相棒役のディンゴからは「ロリぃ」と言われてしまいますが、その見事なナイスバディっぷりは16歳とは思えないほど。素直にカワイイと言っておきましょう。

でも、個人的にこのアニメ映画に惹かれたのは、やはり虚淵玄というネームバリューでしょうか。
やっぱり私にとっては、まどマギのインパクトと、PSYCHO-PASSのエグさが印象的で、何かしらやってくれるんじゃないかと思ってしまう人なんですよね。
その虚淵が、オリジナルの劇場長編アニメ(しかもSF)を作ったらしいとなれば、まあまずは観に行きましょう、と(笑)

結論を先に書いてしまうと、PSYCHO-PASSのようなハードな展開はなかったですね。
電脳世界うんぬんの要素は説明なしに出てくるんですけど、全体的なストーリーはそれほど小難しくないんですよね。(ひとつひとつの要素を突き詰めていくと実はすごく面白いですが。マテリアルボディとか)
たぶんサイバーパンク入門編みたいな感じになるんじゃないでしょうか。

展開が割とアニメの王道を行く感じでした。
非物質社会にどっぷり浸かった主人公が、地上の不便で煩わしい物質文明と出会って徐々に変化していくという流れが、ある意味ステレオタイプの展開です。

そしてその物語で動き回る主人公も、ツンデレ少女というステレオタイプの個性なんですよね。
キャスティングも釘宮理恵で、思った通りのキャラクターになってるというか……。
(ちなみに、林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃というベテラン陣が脇役で登場してるの豪華ですよね)

だけど、そこがこの作品ではキャッチーな部分になっていて、その敷居の低さは、コアなSFファンよりも中高生を狙ってると思うんですよ。終盤はスリルよりも多幸感に包まれますからね、この作品。
そういう意味で、サイバーパンク入門編。



アンジェラのかわゆさの他の見所は、機動外骨格と呼ばれる戦闘ロボ・アーハンの戦闘シーンですね。
おそらく演出の京田知己の手による戦闘シーンがキレッキレに走ってたんですが、この京田知己という人は「交響詩篇エウレカセブン」で格好いい空中戦をやってくれた人なんですよ。
ちょっと速すぎてわけわかないくらいなんですがかっこよかったですね。「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」の高速戦闘を思い出しました。

機巧っぽい外見の美少女、ロボットによる戦闘、この二つだけとっても制作側がやりたいものがちゃんとやれた作品だったんじゃないかと思います。
ただ、着地点が少しボヤケた印象もありました。
ディーヴァ社会についてもっと描いてほしかったし、終盤の展開でフロンティアセッターの大義が少しブレてしまった気がするんですよね。

何より、アンジェラが結末に直接関わるフラグを盛大にへし折ったんですよ(笑)
あのフラグが実現していたら、SFファンも納得してしまうようなセンス・オブ・ワンダーになっていたと思うんですが、けっこう身近な価値観に着地しましたね。その辺も入門編と感じた理由かも。

まあとにかく若い人たちに観てほしい作品ですし、若い人たち向けに作ってると思います。
この作品をきっかけにして、SFに興味を持ってもらえれば嬉しいですし、最近また盛り上がってきているというサイバーパンクがより一般に浸透するきっかけになったりしたら面白いと思うんですが。


おうし座のゆけち。の運勢 (2014年11月30日)

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おうし座のゆけち。の運勢は94点! (2014年11月30日)

総合:
精神的に大きな成長を遂げられる日。これまでモヤモヤとしていた出来事が、急にハッキリ見えてくる予感があります。目に見えない力が働いているのを、ある出来事を通じて自覚するのかもしれません。今日は、身の回りのいろいろな面に目を向けてみましょう。日常生活の中で、あなたが幸せに感じられるものをいくつか見つけるだけで、明日からの毎日はまったく違ったものになりますよ。なお、今日は音楽や食べ物の趣味が合う相手がラッキーパーソンです。

恋愛:
理想と現実のおりあいがつきやすくなります。「こんな人と恋をしたい」という像にぴったりの異性と出会えたり、こうしてほしいと思ったことをそのまま異性があなたにしてくれそう。こんな日は欲張ってもかまいません。理想を追い求めて。

金運:
仲のよい友人からおいしい話が舞い込むかも。ただ、それに乗るか乗らないかはちゃんと話を聞いてから。

仕事:
仕事を始めた当時から描いていた夢がかなう予感。チャンスを逃さないように。

ラッキーアイテム:ガーデンエプロン
ラッキーカラー:レモン色
ラッキースポット:ネットカフェ
ラッキーレジャー:コンサートやライブを楽しむ
ラッキーグルメ:パンケーキ





こういう占い機能が増えたんですね~。(前からありました?)
自動で投稿できるということで試しにやってみました。
私は牡牛座なんですけど、ウシのキャラクターがカワイイですね。

でも基本的に占いとか信じられない人です。
星座占いとか「じゃあ同じ月に生まれた人たちはみんな同じ運勢かよ」って思ってしまうんですよね。
今回だけの気まぐれです、ご安心を(笑)

【アニメ】PSYCHO-PASS 2 第8話

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PSYCHO-PASS サイコパス 2
第8話「巫女の懐胎<AA>」

11月が終わる……!
霜月が、終わる……!



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医師・枡嵜(ますざき)が語る鹿矛囲桐斗の真実。
飛行機墜落事故で一人だけ生き残った鹿矛囲は、他の犠牲者184人の部位を移植され、生還を果たした……。
なんと脳すらも7人の脳の継ぎ接ぎであるとか……。それでも鹿矛囲の「個」は存在するのでしょうか。

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あまりに多くの臓器を移植したことが原因で、鹿矛囲の肉体はシステムに捉えられなくなっていきます。
システム上は「死体」。なるほどそういう解釈なら、ドミネーターが認識すらしないのも納得。
人の姿をしている物としての認識なら「Unknown」などのエラーすら起こらないわけですよ。ドミネーターにとって鹿矛囲は景色の一部に過ぎなかった。

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社会から存在を消されてしまった鹿矛囲は、システムの誤りを知り、復讐のために立ち上がる。
そのために色相を自在に操れるほどの薬剤知識を得て、一時的な免罪体質を作り出し、枡嵜の外科手術による密入国者の他人への成りすましで、仲間を増やしていった……。
システムに抗うためにシステムの盲点を突いたわけですね。

そして、成長復元ホロの人物たちはホロをまとった鹿矛囲本人だった……!?
これには正直ゾッとしました。
ということは、1期で宜野座を担当したセラピストも、鹿矛囲だったということ!?
ヘタすりゃギノが酒々井のように鹿矛囲の駒になっていた可能性も((((;゚Д゚))))



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霜月はアーカイブを閲覧中に、東金と鹿矛囲の意外な共通項に気づきます。
それは、鹿矛囲の命を救ったのは東金財団の特許技術だということ。
そして、東金自身も、その特許技術によって生み出された<AA>と呼ばれる存在だった……。

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なんだか、常守先輩の知らないところで真実にたどり着いてしまった霜月ですが、その事実を先輩に報告するでもなく、何を書き込んでいるのかと思いきや……。
禾生局長への報告書でした……。
しかもお決まりのごとく先輩批判も織り交ぜて(笑)

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でも、また局長に受け流されて終わりだろうと思っていたら、まさかまさかの展開!
いやいや……ついに東金が牙を剥きましたね。
そして禾生の中の人は、なんと東金の母!?

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( ゚Д゚)ハァ?

いや、この番組ほんと予想がつかなくて面白いですわ(笑)

今期の前半では禾生の中身は藤間幸三郎だったと思ったんですが(ある時点までは一人称が「僕」だったと思う)、どこで入れ替わったのか……。
やはり、禾生の中身が東金ママだと1期序盤からの禾生の台詞が辻褄合わないような気がするんですよね。
少なくとも藤間をフロントとしたシビュラは朱ちゃんの持つ可能性を評価していたけど、今回の東金ママをフロントとしたシビュラは、不必要なら朱ちゃんも排除するつもりみたいですね。

ってか、肉体を離れて集合意識となったはずの東金ママが、未だに息子と和気あいあいやってるのはシステム上アリなんでしょうか?
なんか、息子のわがままを聞いてあげてる甘やかしママという感じで、システムの決断というよりは世俗的な欲望から動いてるような……。

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それにしても、ついに社会の闇に触れてしまった霜月。
しかも消されるどころか東金親子に利用価値を見出されてしまったという……(笑)
どうなってしまうのか((((;゚Д゚))))
(劇場版の最新予告にもチラッと出てるけど……。回想シーンという可能性も無きにしもあらず)



しかし、今回のこの展開、正直まだぜんぜん整理できてないんです……。
東金ママは、財団の利益のために鹿矛囲を利用しておいて、彼が反乱分子だと分かると排除しようと乗り出してきたわけですよね。
でも、軍事ドローン乗っ取り事件の時には酒々井のドミネーター停止措置を取らなかったんですよね。

それは朱ちゃんが指摘したとおり、システム上のズルをすることはあってはならないから……?(でも1期ですごいズルをやってますけどね)
社会の秩序が最優先というシステムの都合は分かるけど、だからって人命がまるで無価値のように振る舞うんですよ、このシステム。
人命を守るためのシビュラシステム、犯罪係数じゃないの?ってちょっと思いました。

一方、鹿矛囲は色相操作と移植手術による成りすましで、自分が洗脳した仲間を重要ポストに送り込んでいた。
そして、ドミネーターが公安の監視官相手でも使用できることを確かめた上で、それを複数集めて反抗の機会を伺っている……。

鹿矛囲については、ホロによる成りすましで本当に他人になりきれるのかっていうのが疑問ですね。
ホロのモデルは死んだ人間だから自由に使うことはできるわけですが、セラピストに成りすましてるだけじゃなくて他にもいろいろ鹿矛囲として活動しなくちゃいけないわけで。

そうするとやはりそのセラピストの行動のログがおかしなことになってしまいますよね。
ドローン施設の作業員ホロとか、身分を偽って入り込んでも、毎日出勤しないわけにはいかないわけで。
でも、鹿矛囲にそんな暇はないですよね。

ルパン三世のように一時的に他人に成りすます方が簡単だと思うんですよね。
それをわざわざ死人を蘇らせるようなマネをして、そいつが周囲から疑われないくらいに日常生活をきっちり演じるなんてできるのかな、と思いました。

まあとにかく霜月の無事と鹿矛囲の次の一手が気になりますね。

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あと地味に朱ちゃんの祖母に死亡フラグ立ってたのが心配…。
まあ劇場版もあるので朱ちゃんが潜在犯落ちすることはないと思いますが…。


2014年11月に見た映画とか

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11月に見た映画の一覧。

・「録画にて」はTV放映を録画しての鑑賞。

・「地上波にて」はTV放映をリアルタイムでの鑑賞。

・「@~~(映画館名)」は劇場での鑑賞。

・「○巻」とあるものはアニメシリーズなどのDVDでの鑑賞。

・何も付記されてないものはDVDでの鑑賞。





11/1 ヘラクレス @109シネマズ富谷

11/1 イコライザー @109シネマズ富谷

11/1 ワンダー・フル!! @仙台短編映画祭

11/2 バイオハザードV リトリビューション 地上波にて

11/3 25 NIJYU-GO @MOVIX仙台

11/3 ドラキュラZERO @MOVIX仙台

11/5 誰よりも狙われた男 @チネ・ラヴィータ

11/5 交響詩篇エウレカセブン 13巻(最終巻)

11/8 いぬのえいが 録画にて

11/14 シャーロック・ホームズ シャドウゲーム 地上波にて

11/16 楽園追放 -Expelled from Paradise- @MOVIX仙台

11/16 エクスペンダブルズ 録画にて

11/19 FRANK フランク @フォーラム仙台

11/21 ザ・ゲスト @109シネマズ富谷

11/22 ザ・シークレット・サービス 録画にて

11/23 エクスペンダブルズ2 録画にて

11/24 インターステラー @MOVIX利府

11/29 劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢 @MOVIX仙台

11/30 アンダーワールド 録画にて



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11月に見た映画は18本。そのうち映画館で観た映画は11本でした。
なんとついにおうち映画と劇場鑑賞が逆転状態に。
家よりも映画館によくいた一ヶ月でした(笑)

11月は気になる作品の公開がいろいろと控えていてそれなりの鑑賞数になるとは思っていたんですが、まさか2ケタになるとは思いませんでした。
1ヶ月で11本というのは、自己最多記録(つまり自己最大出費…)です。

映画館で観たのは(並べるのも一苦労ですが)、「ヘラクレス」「イコライザー」「ワンダー・フル!!」「25 NIJYU-GO」「ドラキュラZERO」「誰よりも狙われた男」「楽園追放」「FRANK」「ザ・ゲスト」「インターステラー」「劇場版 進撃の巨人 前編」でした。
(厳密には、ワンダー・フルは映画祭での鑑賞だったので、「映画館」ではないですが)
観なくてもいいのまで、ハシゴしたついでに観てしまった感じですね…。自重します。

あーでも、12月も見逃せない映画がたくさんあるんですよねー…。
フューリーや紙の月もまだ観てないですしー…。
ああ…


【映画】エクスペンダブルズ

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エクスペンダブルズ(2010年、アメリカ)

【監督】
シルヴェスター・スタローン
【出演】
シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム
ジェット・リー
ドルフ・ラングレン
ランディ・クートゥア
テリー・クルーズ
ミッキー・ローク
ジゼル・イティエ
エリック・ロバーツ
スティーブ・オースティン
ゲイリー・ダニエルズ
デイヴィッド・ザヤス
カリスマ・カーペンター
ブルース・ウィリス
アーノルド・シュワルツェネッガー

感想(2012年10月28日、TV録画にて鑑賞)
(2014年11月16日、TV録画にて鑑賞)

バーニー・ロス率いる傭兵部隊<エクスペンダブルズ>は、ソマリア沖で起きたシージャック事件解決のため、密かに船に乗り込んだ。
人質をとった敵に対して身代金を用いた交渉を行うも、メンバーの一人ガンナーの暴走により激しい銃撃戦に発展してしまう。
海賊の殲滅には成功するが、薬物依存に陥っていたガンナーを、バーニーはチームから外すことを決める。

数日後、バーニーのもとに新たな仕事が舞い込む。
チャーチと名乗る謎の男からの依頼は、南米の小国ヴィレーナの独裁者ガルザ将軍の排除だった。
バーニーは、メンバーの一人クリスマスを伴ってヴィレーナに潜入するが……。



豪華キャストが集結するエクスペンダブルズ・シリーズの1作目。
スタローンが監督主演。仲間の役にジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ロークなどなど。
アーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスも短い時間ですが登場します。

個人的には見るからに悪人ぽいドルフ・ラングレンが、役柄も外見も印象深かったですね。
あの彫りの深い目元とか漫画のキャラみたいです。

ストーリーはどこか既視感漂う感じ。
ざっくり言うと、南米の某国の独裁者を倒すために無敵の傭兵が乗り込んで行ってドンパチやるっていう、80年代の設定です。
ただ、主人公は一匹狼ではなく、個性的な仲間たちも一緒ですので、そういう人間同士のドラマはやはり最近の映画ですね。

見所は、もう若くはないスタローンが漂わせる哀愁でしょうか。
命がけで女を助けても、感謝のキスに発展しないというのが、紳士的であり…どこか諸行無常を感じさせるんですけど…。


【映画】FRANK フランク

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FRANK フランク
(2014年、イギリス/アイルランド)

【監督】
レニー・アブラハムソン
【出演】
マイケル・ファスベンダー
ドーナル・グリーソン
マギー・ギレンホール
スクート・マクネイリー
カーラ・アザール
フランソワ・シビル

感想(2014年11月19日、フォーラム仙台にて鑑賞)

キーボードと作曲を趣味にする青年ジョンは、ひょんなことからあるバンドに加入することになる。
バンドの中心人物であるフランクは、24時間ずっと奇妙な被り物をしている謎めいた男だったが、メンバーはそんなフランクに尊敬と信頼の念を寄せており、ジョンもまた、破天荒な魅力を持つフランクに惹かれていく。

そんなある日、インターネットに投稿したバンドの動画が話題を呼び、アメリカの大手フェスに招かれる。
しかし、そのことをきっかけにフランクの調子がおかしくなってしまい、バンドは崩壊の危機に直面する……。



ポスター見た瞬間に鑑賞を決定する映画がたまにあります。
この「FRANK」もそうでした。

なんだこの被り物は、面白いじゃないか!
…その勢いのまま映画館へ。(実際は地元で上映されるまでけっこう待ちました)

フランクの役にはマイケル・ファスベンダー。
でもけっこう最後の方まで本当に顔出ません…。
喋るタイプのゆるキャラ(?)ですが、喋ってなかったら本当に誰でもいいでしょうねこれ。

物語は、クソな曲しか書けない青年ジョンの視点から描かれます。
このジョンを演じたのはドーナル・グリーソン。
最近「アバウト・タイム」で見たばかりです。

で、個人的には、フランクの魅力云々よりも、フランクのカリスマに惹かれるジョンの変化というのが見ものでした。
早い話が、だんだん道を間違っていくわけなんですが、その間違いのピークにいる瞬間のエキサイトしてる表情が印象的でした。ああ、こういう演技もする俳優なんだな…と。

バンドマンが主人公ということで、音楽映画としても見れる内容だと思います。
でも、楽曲自体はとてもクレイジーで興味深いサウンドなんですが(テルミンとか出てくるし)、それを最大のウリにはしてなかった感じなんですよね。
フランクたちの音楽をあまりじっくりと聴かせてくれませんでした。

まあやはり、評価されてるのも音楽ではなくファスベンダーの演技(?)ですし、音楽映画でありながら音楽には頼ってない印象。
というか、このキテレツで美しい音楽は、残念ながら多くの観客には「変な音楽」としてしか聴こえないでしょうね。

ちなみにフランクのモデルは、実在したコメディアン、フランク・サイドボトムだそうです。
ただし、劇中のフランクは、あくまでカリスマを備えた危うい芸術家といった感じのキャラクターです。


【映画】ザ・ゲスト

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ザ・ゲスト(2014年、アメリカ)

【監督】
アダム・ウィンガード
【出演】
ダン・スティーヴンス
マイカ・モンロー
ブレンダン・マイヤー
シェイラ・ケリー
リーランド・オーサー
ランス・レディック
タバサ・ショーン
チェイス・ウィリアムソン
ジョエル・デヴィッド・ムーア
スティーヴン・ブラウン

感想(2014年11月21日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

ハロウィンが間近に迫ったある日、イラク戦争で長男ケイレブを亡くしたピーターソン家に、デイヴィッドと名乗る男が現れる。
ケイレブの戦友だったという彼は、遺された家族にケイレブの最期の言葉を伝えに来たという。
突然の訪問に驚く一家だったが、礼儀正しいデイヴィッドをゲストとして快く迎え入れる。

あっという間に信頼を得て一家に溶け込んでいくデイヴィッドだったが、彼には他人に知られてはならない秘密があった。
そして、彼が現れると同時に、家族の周囲で不可解な事件が起こるようになる。
不審に思った長女アナは、デイヴィッドの身元を調べようとするが……。



ある日突然やってきた死んだ長男の戦友を名乗る青年によって、一家がとんでもない事件に巻き込まれる物語。
監督も出演者のこともよく知らないまま観てきました。

個人的にはちょっとイマイチでしたかね…。
謎の好青年の衝撃の正体がウリだと思うんですが、なんとなくありきたりというか、見たことあるような衝撃の結末でした。

今の時代、衝撃の展開に衝撃の結末を重ねないと観客に衝撃を与えられないと思うんですよ。
この映画は、中盤あたりからうすうす分かっていたようなラストに着地しちゃうんですよね。
もちろん観てる間は謎に興味津々でしたが、観終わってみると普通の映画だったな、と。

役者の顔に馴染みがないこともあって、どこか安っぽくも見えてしまったり…。
(ダイナーで働く長女ちゃんのウエイトレス姿はセクシーでした)
B級作品とは言いませんが、ストーリーや画面の雰囲気からは80~90年代のハリウッド映画の臭いがしました。
ハロウィンパーティーで飾られた体育館が火の海に変わるシーンなどは、「キャリー」みたいだなー、なんて思いながら観てました(笑)(注:キャリーのような結末ではありません)

そんな、少し時代錯誤な感じもして、人によってはノスタルジー感じるかもしれない作品ですね。
90年代の作品だったらもっと評価していたと思います。
シネコンの大きなスクリーンで観る映画じゃなくて、場末のミニシアターで暇つぶしに観るのがピッタリな映画じゃないでしょうか?…って、嫌味な感想になってたらすいません。



【音楽】交響詩篇エウレカセブン COMPLETE BEST

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交響詩篇エウレカセブン COMPLETE BEST

MusicRay'n, 2006

曲目

DAYS / FLOW
秘密基地 / 高田梢枝
少年ハート / HOME MADE 家族
Fly Away / 伊沢麻未
太陽の真ん中で / Bivattchee
Tip Taps Tip / HALCALI
sakura / NIRGILIS
Canvas / COOLON
REALIZE / FLOW
虹 / 電気グルーヴ

感想

最近、週一で音楽CDの感想書くのが恒例になりつつあるのでこの勢いを維持しつつ……。
(アニメ関連の音楽ネタが増えてきたので、それ用の書庫設置しようと思います)
 今週の1枚は、アニメ「交響詩篇エウレカセブン」の主題歌を集めたコンプリート・ベストです。

4クールという長期間放送されたTVアニメで、OP主題歌・ED主題歌は、それぞれ4曲ずつ計8曲使用されました。
その8曲に、ゲーム版で使用されたFLOWの「REALIZE」と、アニメ最終話に挿入された電気グルーヴの「虹」を加えた10曲の構成になってます。

当時、FLOWとかは、まだ新人扱いだったんじゃなかったでしょうか?
1期OP曲「DAYS」は、リア友でブロ友の風来坊くんと共通するフェイバリットとなり、カラオケ行くと男二人でデュエットしてた時期がありました。(風来坊、今度カラオケ行くことあったらDAYSを選曲するのでよろしくw)

FLOWはゲーム版でも主題歌を担当してますから、エウレカセブンにとってFLOWのイメージは大きかったでしょうね。
最近は日5アニメ「七つの大罪」の主題歌もやってたりするFLOW。アニメ界においてけっこう存在感のあるグループです。

個人的には、Bivattchee(ビバッチェ)の「太陽の真ん中で」は勢いのあるロックで好きでしたし、脱力系ラップ・ユニットHALCALIの「Tip Taps Tip」は、4つ打ちビートのガールズ・エレポップな感じでこれもいいですね。
ただ、エウレカセブンの主題歌といえば、真っ先に浮かぶのはNIRGILIS(ニルギリス)の「sakura」です。

2つ以上の曲から、ボーカル部分や伴奏をそのまま取り出してひとつの曲に融合してしまう「マッシュアップ」という手法。
「sakura」では、あの「アメイジング・グレイス」のボーカル部分を大胆に使用しているのが特徴です。

それがなくても岩田アッチュの独特な声とキャッチーなフレーズが良いので、物語の終盤を飾る第4期OPにはピッタリの主題歌でした。多幸感あふれる楽曲ですよ。
ちなみに、この楽曲で興味を持ってNIRGILISのアルバム「BOY」を購入したほどです。



このベストはDVDとの2枚組になっており、DVDには各OP・EDのノンクレジット映像と、ゲーム版OP映像、そしてアニメ本編を10分にまとめた特別映像が収録されています。
CD10曲目の「虹」をバックにエウレカセブンの記憶がフラッシュバックするような演出になっていて、アニメ本編を見た後で改めて見たらけっこう感慨深いですね。

さらに厚めのブックレットには、本編を解説したシナリオや、用語辞典も収録。
イラストカードも付いてくる豪華仕様でした。
ちなみにケースのデザインはコンパクドライブを表現してるんでしょうね……。

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【小説】楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作選

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左が帯付き、右が帯なしです。

楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作編

虚淵玄、大森望・編
ハヤカワ文庫JA 早川書房(2014)

収録作品

クローム襲撃 / ウィリアム・ギブスン
間諜 / ブルース・スターリング
TR4989DA / 神林長平
女性型精神構造保持者(メンタル・フィメール) / 大原まり子
パンツァーボーイ / ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
ロブスター / チャールズ・ストロス
パンツァークラウン レイヴズ / 吉上亮
常夏の夜 / 藤井太洋

感想

先日紹介した劇場アニメ「楽園追放 -Expelled from Paradise-」の名前を冠したSF傑作選。
サイバーパンクの初期名作から現代の傑作まで8つの短編・中編が厳選して収録されており、それは「楽園追放」脚本の虚淵玄が作品世界を構築する上で影響を受けたSFでもあるそうです。
映画「楽園追放」の前に少しサイバーパンクを勉強しておこうと思って読んでみました。(結局、公開までに読み終わりませんでしたがw)

サイバーパンクの火付け役であったウィリアム・ギブスンやブルース・スターリング、有名な日本人SF作家・神林長平などの作品が集められています。
日本人の編集による傑作編なので、日本びいきなのは当然ですが、海外SFと肩を並べてもまったく遜色ないのは嬉しいことですね。



「クローム襲撃」は、ウィリアム・ギブスンの有名な処女長編「ニューロマンサー」の原型となった短編。
グリッドが張り巡らされた電脳空間で主人公と相棒が、暗黒街のボス・クロームの金を強奪するという話。

2014年の今この話を読むととてもベーシックな話に思えます。
コンピューターに接続して仮想空間にダイブするというアイディアで描かれた、シンプルな話です。
むしろ、現実世界での男女関係の方がページを割かれて書かれているんじゃないでしょうか。そういう意味ではハードボイルドな雰囲気の漂う作品でした。

神林長平の「TR4989DA」は、モノが人間のように考えたら、というのが面白いですよね。
「ロブスター」も、エビがネットにアップロードされて自我を持ってしまうという話で、この二つの話は「楽園追放」のフロンティアセッターを彷彿させますね。



一番良かったのは、「パンツァークラウン レイヴズ」。
気鋭の作家・吉上亮のデビュー作「パンツァークラウン フェイセズ」のスピンオフという位置づけなんですが、オリジナルを未読でも全然楽しめました。

行動履歴解析と拡張現実によって完璧な安全と幸福な選択を保証された未来都市。
管理システム<co-HAL>によって、取るべきでない行動は実行する前に警告され、見るべきでないものは視界から隠される。人との出会いはすべて<co-HAL>によってもたらされたものであり、会うべきでない人物とは会わないように毎日が計画されている。
そんな未来社会で、「レイヴズ」という謎の役割を与えられた少女が、自分を捨てた母と、父の死の真相に迫っていく物語です。

まずこの世界観が圧倒的に面白かったですね。
行動履歴解析によって最良の選択を促してくれる管理システム。それは同時に個人の行動が承認されているということでもあるわけですよね。
それによって行動に自信が持てるし、結果を予想して不安になることもないのかもしれません。

とにかく、自分や相手の行動がコンピューターによって有効だと判断されている。
このことによって自分が何を望んでいたのか、相手の欲望はなんなのか、そのことに気づいていく主人公が興味深く読めました。

現実の物体に<レイヤー>を被せ、コンタクトレンズに拡張現実を映し出す、しかも物体についての情報ウィンドウのみならず、時には人の記憶を呼び覚まし見せてしまうというのも、とても面白い世界ですよね。
この世界観ってアニメ「PSYCHO-PASS」のホログラムで覆われた世界観と通ずるものがありますよね。
……ってなことを考えてたら、吉上亮はPSYCHO-PASSのスピンオフ小説も書いてました(笑)



個人的に「パンツァークラウン レイヴズ」と対極にあると感じたのが、藤井太洋の「常夏の夜」。
こちらは、量子力学を用いて未来予測……どころか、自分が望む未来を引っ張りだしてこれちゃうようになる話で、とても夢のある物語です。
SFってハードでダークな展開のものから、多幸感に包まれるような結末のものまで、いろいろあるんですよね。


【映画】ザ・シークレット・サービス

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ザ・シークレット・サービス(1993年、アメリカ)

【監督】
ウォルフガング・ペーターゼン
【出演】
クリント・イーストウッド
ジョン・マルコヴィッチ
レネ・ルッソ
ディラン・マクダーモット
ゲイリー・コール
フレッド・ダルトン・トンプソン
ジョン・マホーニー
ジム・カーリー

感想(2014年11月22日、TV録画にて鑑賞)

フランク・ホリガンは長年シークレットサービスを勤めるベテランのエージェントだが、一匹狼で時に強引な捜査をすることで問題視されていた。
そんな彼は、かつてケネディ大統領暗殺の際に事件現場に配属されていたが、大統領を目の前で死なせてしまった苦い経験を未だに悔やんでいた。

大統領選挙を目前にしたアメリカでは現職大統領の再選キャンペーンが始まっていたが、その頃、大統領を暗殺するとの脅迫状が届く。
フランクは大統領の警護を志願するが、その姿を見て興味を持った殺し屋はフランクを挑発し始める……。



クリント・イーストウッド主演のサスペンス。
イーストウッドがベテランのシークレット・サービスを演じます。

見てみて意外だったのは、シークレット・サービスが組織犯罪の囮捜査もしていたこと。
シークレット・サービスというと、常に大統領の側にいて、大統領を体を張って警護する仕事が思い浮かびますが、それだけではないんですね。

まあ、大統領の命を狙う者や、国家の秩序を揺るがす存在を排除するのも仕事のうちということでしょうね。
日本のSPとは違って、能動的に動く捜査機関として描かれていました。

で、老齢ながら大統領警護の任に復帰した主人公。
物語は、どこかゲーム感覚の犯人と対話しながら殺人を防ごうとする、よくあるパターンだと思いますが、90年代の映画特有の勢いというか力強さがあって、最後まで楽しめました。

主人公の執念というものがしっかり感じられる作品でしたね。
イーストウッドとマルコヴィッチが対決する以外は、取り立てて言うこともない作品ですが、何故か90年代の映画になるとこういうシンプルな構成でも面白い作品が多いような気がします。


【映画】エクスペンダブルズ2

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エクスペンダブルズ2(2012年、アメリカ)

【監督】
サイモン・ウェスト
【出演】
シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム
ジェット・リー
ドルフ・ラングレン
テリー・クルーズ
ランディ・クートゥア
リアム・ヘムズワース
ユー・ナン
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
スコット・アドキンス
チャック・ノリス
ブルース・ウィリス
アーノルド・シュワルツェネッガー

感想(2014年11月23日、TV録画にて鑑賞)

ネパールでの中国人富豪救出作戦を成功させた傭兵部隊「エクスペンダブルズ」。
部隊を率いるバーニー・ロスは、CIAのチャーチからアルバニア山中に墜落した輸送機の積荷を回収する仕事を持ちかける。
ヴィレーナ島での一件でチャーチに借りを作っていたバーニーに断る術はなかった。

新人の狙撃手ビリーと、チャーチの部下である女性マギーを部隊に加え、アルバニアへと飛んだ一行は、墜落現場の残骸から「積荷」の回収に成功する。
しかしその直後、一帯を荒らす武装集団「サング」に包囲されてしまう。
サングのリーダーであるヴィランは、積荷を渡すように要求してくるが……。



名だたるアクション俳優が集結するシリーズの2作目。
今回もシルヴェスター・スタローン演じるバーニーが率いる傭兵部隊が大暴れですね。

前作では出番の少なかったアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスらが、終盤にかけて活躍します。
車のドア壊して乗り込むシュワちゃんにバカウケ(笑)

悪役はジャン=クロード・ヴァン・ダムで、最後にはスタローンとの格闘も披露。
その他、チャック・ノリスがお助けマンとして登場したりと、アクション映画好きにはたまらないキャスティングなんじゃないでしょうか。

今回のストーリーは、敵に殺された仲間の仇討ちのためにバーニーが立ち上がるという内容。
1作目でも、協力者の女性を救うために戦ってみたり、傭兵なんですが何故か報酬のない仕事をする羽目になるんですよね。
まあ、そういう展開のおかげでバーニーの義が立つわけですね。

ただ、今回も女性キャストは割と冷遇でしたね。
スタローンの歳のせいか、恋愛感情までは発展しないんでしょうか。
ラストで絆を作るも、やっぱりキスしそうでしない/できない、どこか哀愁を漂わせるバーニーでした。


【アニメ】PSYCHO-PASS 2 第9話

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PSYCHO-PASS サイコパス 2
第9話「全能者のパラドクス」

感想

まずはアバン!アバン!
前回ラストで禾生と東金の策略に落ちた霜月が、なんと手を叩いてシビュラの真実を賞賛するという冒頭シーンでまず意表を突かれました。
いや、そんな展開、前回から誰も予想できなかったでしょ……。

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霜月の表情は、「狂喜」とか「畏敬・畏怖」ということでいいのでしょうかね。
顔を引きつらせながらもシビュラシステムを絶賛する姿は、最初、保身のための嘘かとも思いましたが、シビュラならウソもすぐに見破りそう…。

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潜在犯である東金のことは相変わらず嫌悪してるようなので、完全に暗黒面に堕ちたわけではないですよね。
もしも、これが東金や禾生を騙すための作戦で、最終的に朱ちゃんを守るような立ち回りをすれば、霜月の株は爆上げなんですが…(笑)

興味深いのは、免罪体質者たちによって社会が管理されているという(視聴者目線で見たら)忌むべき真相を知ってもなお、霜月のサイコパスがクリアに保たれているらしいこと。
彼女の表情からは、とても精神が安定しているようには見えませんが、シビュラ的には正常らしい。

これは、あくまでもシビュラがサイコパスの判定基準だから…ということなんでしょうかね?
例えば狡噛は常に己の正義(それは多くの部分で社会的正義と重なっていたはず)のために行動していたけど、それはシビュラの思惑からは逸脱した行為だったので色相が濁った(ことにされた)。
霜月は当時の狡噛と比べると精神が不安定だと思うんだけど、あくまでシビュラ社会の規範に則って行動するため色相が濁って排除されることはない…。

つまり、サイコパスって精神の安定/不安定を示す数値ではなくて、シビュラ社会にとっての脅威度なのでは?
社会の秩序をどれだけ信頼しているか?その物差しなのでは…?
今回の話からはそんなことを思いました。



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自宅で物思いにふける朱ちゃんが裸族で無防備すぎますね。
別に風呂上がりにしばらく裸でリラックスとか珍しくないけど、その部屋、一度侵入されてる部屋ですからね!(笑)
またいつ誰かが入り込むかも…とか考えたら、裸で過ごすのはよほど図太い神経でなきゃムリですよ。(そもそもシャワーも警戒するだろ…)

で、そんな朱ちゃんは、シビュラにとっての鹿矛囲の意味について考察。
私、アバンの霜月の件や東金ママの怖すぎる教育で動揺してしまってよく理解してませんが、イレギュラーをシステムに組み込むことで完璧さを損なわずにいるシビュラにとって、イレギュラーを大量に生み出せる鹿矛囲の存在はやっぱり邪魔だと…。

しかし、色相がクリアである鹿矛囲を撃てば、それはシビュラシステムが不完全であることを自ら証明することになり、システムの正当性が失われる…。
かといって、鹿矛囲が野放しになっている現状もシステムとして完璧とはいえない…。
「全能者のパラドクス」にハマったシビュラは、それを解消するためにどんな行動にでるのか…?



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一係は、鹿矛囲に持ち去られたドミネーターが使用されたとの情報を得て現場に急行。
そこでは、鹿矛囲の一味によって政財界の要人がエリミネートされていました。
しかし、前後の会話から、殺されたのは鹿矛囲によって色相をクリアに保たれていた人々ですよね。

つまり鹿矛囲は彼らを駒として使っていたんでしょうか。
密入国者を生体移植で政財界の大物になりすませ、本物と入れ替えた後、サイコパスをクリアに保たせながら決起の時まで準備をさせる。
で、いよいよその時が来たので、彼らの犯してきた罪と共に葬った…?

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今回殺された者たちの罪というのがまたエグいものだったんですが…。
突飛すぎて理解に時間がかかりました。
庭に展示した動物たちの剥製のようなものは実はホロで、その下には半殺しの人間のグロテスクな姿が…((((;゚Д゚)))))))

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島(くわしま)は、それが死んだ者たちの犯した罪だと言ってたように思うんですが、正直、常軌を逸する展開に混乱(笑)
えっと、密入国者ってみんな猟奇殺人者ではないだろうし、突然権力者の地位を得たことで調子に乗ることはあっても、あそこまでエグい犯罪ができますかね?そもそもあの被害者たちは誰よ?(笑)

それともあの猟奇オブジェは鹿矛囲や島たちがやったんですかね?
ちょっと説明不足で分からなかったです。



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ただ、間違いなく分かったことは、朱ちゃんのおばあちゃんが鹿矛囲たちに拉致られたこと!
朱ちゃんの瞳が怒りの炎で赤く燃える!

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そして何故か監禁されたおばあちゃんの前に東金が…((((;゚Д゚)))))))
えっ、拉致したばかりで横取りされた!?
不穏な音が鳴ってたけどおばあちゃんの運命やいかに!

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そして、ついに朱ちゃんと鹿矛囲の間に決着がつく!?
あと2話!ラストスパートですね!


【映画】インターステラー

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インターステラー(2014年、アメリカ)

【監督】
クリストファー・ノーラン
【出演】
マシュー・マコノヒー
アン・ハサウェイ
ジェシカ・チャステイン
マッケンジー・フォイ
デヴィッド・ジャーシー
ウェス・ベントリー
マット・デイモン
ビル・アーウィン(声のみ)
ジョシュ・スチュワート(声のみ)
エレン・バースティン
マイケル・ケイン
ケイシー・アフレック
ティモシー・シャラメ
ジョン・リスゴー
デヴィッド・オイェロウォ

感想(2014年11月24日、MOVIX利府にて鑑賞)

地球規模の環境変化がもたらした食糧難によって、人類滅亡が迫っている近未来。
かつて宇宙飛行士だったクーパーは家族とともにトウモロコシ農家をやっていたが、ある日、10歳の娘マーフの部屋で起こる怪現象をきっかけに、極秘裏に進められていたNASAの人類移住計画へとたどり着く。

土星近くに存在するワームホールをくぐり抜けて、他の銀河に人類の新天地を求めるラザロ計画。
そのメンバーとなったクーパーは家族と別れ、宇宙船エンデュアランス号に乗って遠く離れた銀河へと出発する。
クーパーらは、先に探索の旅に出た者たちからの信号をもとに、入植可能な惑星を探すが……。



※以下、ネタバレ含みますので未見の人はご注意を!



クリストファー・ノーラン監督の最新作は、過去の名作SFを想起させるような宇宙SF。
ただ、この手の真面目な宇宙SF作品って「2001年宇宙の旅」くらいしか見たことがなくて、たしかにそれに雰囲気が似てる面もありましたが、私なんかにその類似性とか語れるはずもなく。

出てくる物理理論とかはとてもハードコアっていうか、理論物理学者をアドバイザーに最新の科学知識を取り入れているので間違いなく本格のSFです。
それゆえに語りづらい所もあり、そしてどこか掴み所がない作品でもありました。

宣伝から伝わってくるとおり、表向きは父娘の愛がテーマになっています。
でも、その物語を一皮むくと、最新科学の難しい理論がたくさんつめ込まれているんですよね。
それについて今から勉強するのもアリだと思いますが、正直ブラックホールに吸い込まれるような感じがします(笑)

よって、「家族愛の物語でした」ってライトに感想書くか、それとも「この現象はこういうわけで……」って論文じみたヘビーな感想書くか、今まで迷ってた作品でもあります。
結局、なんとなく書き始めてしまいましたけどすぐに終わると思います、勉強はしなかったので(笑)

音楽と編集の妙によって盛り上げていく手腕が見事でしたが、正直そこまでノレなかったのも事実。
(あっ、サントラはすごい重圧ですね。リードオルガンを使ってると思うんですけど、まさに荘厳)
TARSであるとかブラックホール、テサラクトなどのオモシロ要素もありましたけどね。まあ、人工知能が愛嬌あるのは基本なので……。

この映画、最後の方がちょっとしっくりこなかったというか、理解はしたんですけど、何か収まりの悪い感じがしたんですよね。
勢いのあるラストだったけど、それに頼ってしまって整合性が怪しかったというか……。
ノーラン監督の作品にしては脚本が乱暴ではなかったか(そこまで言えるほどノーラン監督を知らないですが……。ああ語りづらい……)

いやね、結局、重力の謎を解明することで人類がイノベーションを迎えるという結末だったんですけどね、それってけっこう偶然の産物で、棚からぼた餅だったんですよね。
でもそれが、最初から決められていたことだった……みたいな展開が待っているんです。
なんか、その結果オーライみたいな展開がノーランらしくないなと思います、今になって思い返すと。

「バットマン」シリーズとかは「敵を倒す」という絶対的な目的があって物語が動いていたじゃないですか。
この「インターステラー」は、最初の目的が少しずつ不可能になっていき、その代替の目的を達成しようとするも主人公はそこから脱落。しかし脱落したはずの主人公こそが実はイノベーションの鍵だった……。
うーん少し都合が良すぎやしませんか……。(もちろん、主人公が最後まで諦めなかったことや、父娘の絆、娘が科学オタクであることが重なっての奇跡ですが)

ただ、劇中でアン・ハサウェイが語っていた「愛の力」という概念は面白いと思いましたし、やっぱり結末にもセンス・オブ・ワンダーを感じました。
この作品が「2001年宇宙の旅」のように半世紀後も語り継がれる名作になれるのかは、現時点では分かりませんが、こういうハードSFを大作映画として観れることは嬉しかったですね。


【アニメ映画】劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~

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劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
(2014年、日本)

【原作】
諫山創
【監督】
荒木哲郎
【音楽】
澤野弘之
【アニメーション制作】
WIT STUDIO
【声の出演】
梶裕貴
石川由依
井上麻里奈
谷山紀章
小林ゆう
下野紘
逢坂良太
細谷佳正
橋詰知久
嶋村侑
三上枝織
藤田咲
神谷浩史
小野大輔
朴ロ美
藤原啓治

感想(2014年11月29日、MOVIX仙台にて鑑賞)

繁栄を築いた人類は、突如出現した天敵<巨人>によって滅亡の淵に立たされた。
生き残った人類は巨大な城壁を築き、その内側に生活圏を確保することで、外の世界への自由と引き換えにかろうじて命をつないでいた。
しかし、城壁による平和を得てから約100年が過ぎるうちに、いつしか巨人の脅威は平和な日々の生活に埋没し忘れ去られていった。

城壁の外縁部シガンシナ地区に暮らす10歳の少年エレン・イェーガーは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていた。
<調査兵団>に入れば壁外調査の名目で壁の外へと出ることができる。しかし、仮初めの平和に満足する大人たちには、エレンの思いは理解されなかった。
そんなある日、高さ50メートルの壁を超える<超大型巨人>が突如現れ、シガンシナ地区を襲った。
エレンの夢も、人々の平和も、城壁とともに脆くも崩れ去った……。
すべてを失ったエレンは、巨人への復讐を胸に調査兵団への足がかりとなる訓練兵団へと入団する。



大人気漫画「進撃の巨人」の2013年のTVアニメシリーズを前後編に分けた劇場版。
実写映画化や第2期決定など未だに話題の尽きない作品ですが、実は私は今まで原作もアニメも見たことがなく……。(特番でやってた番外編「イルゼの手帳」が初見でしたw)
もともとアニメのPVを見てとても期待していた作品ではあったので、この機会に映画館で観てきました。

事前に知っていた内容は、調査兵団のエレンたちが圧倒的な大きさを誇る巨人たちに立体機動と呼ばれる空中戦で挑むくらいの知識しかありませんでしたので、いろいろ刺激的な内容でしたね。
実はエレンが……ということもうすうすネタバレしつつ過ごしていたんですが、実際観てみると意外に早い段階での出来事で、ああこれはネタバレというほどのネタバレでもなかったな、と。まさに「進撃の巨人」を体現するストーリーでした。

TVシリーズの第1話から第13話までを網羅し、新規エピソードを追加したりした総集編ですので、休む暇もないほどアツい展開が連続する内容になってますね。もう、盛り上がりっぱなし(笑)
澤野弘之の劇伴も盛り上がりっぱなしの要因のひとつでしょうね。
普通、映画というのは作中で2個か3個のヤマ場があると思うんですが、この総集編は常に高いテンションが持続していた作品でした。

ストーリー的には、絶望的な状況の中で生きるために奮闘する若者たちの姿が描かれます。
訓練兵である若者たちの、恐れや苦悩などがしっかりと描かれ、そこから奮起していく展開が良いですね。

巨人の描写に関してはなかなかにグロテスクで、特に人間を捕食するシーンとかは直接的な描写は避けていても「うわぁ……」と思ってしまう程でした。
立体機動もとてもカッコよく描かれていましたね。欲を言えば、立体機動のしすぎで後半は物珍しさがなくなってたことですかね。(これは重要なエピソードを詰め込んでいる総集編では仕方のないことですが)

あと、エレンの性格描写については、少し粗いかな……と思ってしまいました。
これも総集編ならではの弊害だと思うんですが、日常のエピソードから削られていくために、エレンの普段の姿が分からなかったんですよね。
巨人への憎しみを24時間抱えているようなリベンジャーに見えてしまいました。

幼なじみであるミカサやアルミンとも、戦友以上の感情はないように思えてしまいました。
「駆逐してやる……!」もかっこいいですが、少し独走が過ぎる主人公に思えました(笑)
この辺については総集編である以上仕方なかったのかなと思いますが……。

とは言ってもそれは些細な問題で、概ね面白い作品でしたし、とても刺激的な内容でした。
総集編の後編はかなり間が空いて来年6月公開ということですので、それまでネタバレに遭わないよう気をつけながら楽しみに待ちたいと思います。
(既にムビチケも買ったんですけど、あと半年、失くさないように気をつけますw)

ちなみにキャラクターではリコさんがちょっと気になります…///
(でも思い入れがあっても、あっさり食べられちゃいそうな世界観だからな…)



【映画】アンダーワールド

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アンダーワールド(2003年、アメリカ)

【監督】
レン・ワイズマン
【出演】
ケイト・ベッキンセイル
スコット・スピードマン
シェーン・ブローリー
マイケル・シーン
ビル・ナイ
アーウィン・レダー
ソフィア・マイルズ
ロビー・ギー
ウェントワース・ミラー
ケヴィン・グレイヴォー

感想(2014年11月30日、TV録画にて鑑賞)

吸血鬼(ヴァンパイア)と狼男族(ライカン)の戦いは1000年にも渡って続いていた。
かつて家族をライカンに殺されたセリーンは、自分を救った長老によってヴァンパイア族の女戦士となった。

その長老の一人が間もなく目覚めようとする頃、夜の街でライカンを狩るセリーンは、ライカンが人間の青年マイケルを追いかけていることに気づく。
その目的を探るためセリーンはマイケルに接触するが…。



ケイト・ベッキンセイル主演のアクション・ファンタジー。
ゴシックな感じあり、ホラーな感じあり、銃撃戦ありの映画で、けっこう人気シリーズらしいですが今回初めて見ました。

ちょっと説明不足な感があって、最初はまあファンタジーだし…と受け流せても、進むにつれてだんだんとついていくのが大変になっていきました。
混血種の話が出てきたあたりで、自分が置き去りになってることに気づきました(笑)

まあこの映画はダークな世界観や、かっこいいヒロインを楽しむ映画ですね…。
個人的には長老ヴァンパイアを演じたビル・ナイがカッコよすぎでした。
もちろんベッキン姐さんも。

ストーリーにいまいちノレなかった理由は、ヴァンパイアと狼男の戦いってなんとなく既視感があるせいかも。
ちょっと前に見た「ナイト・ウォッチ」はこの「アンダーワールド」と雰囲気がよく似ていて、闇の勢力=ヴァンパイアと光の勢力=ライカンスロープが殺しあっている、という設定もほぼ一緒です。
トワイライト・サーガなんかでは、ヴァンパイアと狼男が人間の女の子を取り合うというラブストーリーが…(´・ω・`)

このままだと私の中で、「吸血鬼の宿敵は狼男」ってイメージが定着しちゃいそうですが…(笑)
向こうの国でもそんなイメージなんでしょうか?
やっぱり西洋の妖怪の中では吸血鬼と狼男は2強なんですか…?


【アニメ】PSYCHO-PASS 2 第10話

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PSYCHO-PASS サイコパス 2
第10話「魂の基準」

感想

物語も佳境ですね。

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鹿矛囲らに拉致された祖母を心配しつつも鹿矛囲を追おうとする朱ちゃん。
禾生局長の命令だと言って朱を捜査から遠ざけようとする東金。
そして、朱の祖母の居場所を探るよう東金に言われていた霜月は、「私のせいじゃない…私のせいじゃない」と罪悪感を抑え込もうとする…。

おそらく霜月は、朱の祖母・葵の居場所を東金に知らせれば何が起こるかを薄々分かっていたんでしょうね。
実際に葵バアちゃんを拉致させたのは鹿矛囲の仲間・?檀島だったけど、霜月は自分が似たようなことに関与していたので罪悪感を抱いたのかもしれません。なので「私のせいじゃない」。

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でもその後出動かかった時にはかなり意欲と責任感に溢れていたので、「立ち直り早ッ!」と思いました(笑)
こういう所がいまいち人気出ない要因なんですよたぶん…。

それよりも気になるのは、東金がどうやって葵バアちゃんを見つけたか、ですよね?
鹿矛囲たちの動向も把握できてないシビュラが、鹿矛囲たちが誘拐した人間を見つけられたのは不思議。
これ、鹿矛囲がシビュラと繋がってるはずはないけど、?檀島ならばまだ可能性はあるかな?

まあこんな回りくどいことせずに、霜月が調べて東金が拉致・殺害、霜月が罪悪感抱く…ってシンプルな展開で充分だったと思いますが…。
というか、霜月が調べて分かることをシビュラが知らないはずないわけで、シビュラの申し子である東金がわざわざ霜月に頼む必要も実はないような気が…?
もしかして東金は霜月を巻き込んで彼女のサイコパスも濁らせようとしてる…?



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ついに描かれた常守朱の慟哭。
こういうのはシリーズ通して初めてですね。

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しかし、Aパートの最後に狡噛さん出てくるとか展開が早すぎます。
これはあくまでも朱の心の中にある狡噛慎也という「記憶」との対話ですが、それで立ち直ってしまうんだから朱ちゃんのメンタル強すぎですね。
CHA-RA HEAD CHA-RAすぎますよ。

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というか、東金のやり方が手ぬるかった気がしますね…。
あんなに朱のことを研究していたのに、結局は親類を殺して動揺させるというストレートな方法だし、それも目の前で殺すのではなく、画像を見せながら伝えるだけに留まってますよね。

えっ、これ相当手抜きだと思いますけど東金さん…。
少なくとも2期は、青柳の死に方とか、暴走ドローンの事件とか、もっとエグいやり方やってますよね。
私が思うに、朱自身が祖母を殺してしまう展開にもっていくのがベストだと思うんですが…。(って私も相当濁ってるな…)

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むしろ朱ちゃんよりも霜月の方がダメージでかいんですけどこれどうしたら…(笑)



とにかく、祖母の死の悲しみを胸に隠して、朱は現場に急行。
鹿矛囲たちは、地下鉄の乗客500人を人質にとり、ドミネーターのパラライザーモードで人質を次々に撃っていきます。

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鹿矛囲の狙いは、ドミネーターの絶え間ない使用で負荷がかかったシビュラシステムに「隙」を見つけること。
予備の回線をシビュラが使用した所でその所在を掴もうという魂胆のようです。
厚生省ノナ・タワーの地下に脳味噌が収納されてるなんて普通知らないですからね。

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鹿矛囲の抹殺の命令を蹴った朱は、シビュラ(東金ママではない)を挑発(?)します。
集団的な免罪体質者である鹿矛囲を裁くならば、集団的な意識であるシビュラも裁かれることになる…と。

そうなればシビュラの全能性は失われ、完璧でなくなったシステムの正当性は揺らぐことに…。
しかし、それでも更なる進化のためにそれをすべきだという話でしたかね?(すいませんよく憶えていません…)

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まあ、とにかく1期終盤の朱とシビュラの取引と似たような展開ですね。
本来、シビュラシステムの一部である監視官・常守朱が、システムの在り方について物申すというスカッとする展開でした。
シビュラに叱ってますからね朱ちゃん。本当に怖いのはこの子…。



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で、いろいろ考えさせられる最終回直前回だったんですが、最後に東金さんの犯罪係数が高すぎて、すべて忘れさせてしまうというね…(笑)
東金さんは財団に作られた免罪体質者じゃなかったの?
なんでそんな数値叩き出してるの?(笑)

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まあとにかく、対峙する朱と東金、そこに現れた鹿矛囲。
このメンツが揃ったら次回は否応なしに決着がつくでしょうね。
どんな最終回になるのか、そしてどんな風に劇場版へとバトンタッチするのか、楽しみです。


【小説】楽園追放 -Expelled from Paradaise-

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楽園追放 -Expelled from Paradaise-

八杉将司
虚淵玄(脚本)
ハヤカワ文庫JA 早川書房(2014)

感想

少し前に感想を書いたアニメ映画「楽園追放 -Expelled from Paradaise-」の、ノベライズ作品。
ノベライズなので原作小説じゃないです。ライトノベルでもないです。

ただ、内容はけっこうライトな印象。
もともとそんな厚い本じゃないんですが、文字もそんなに所狭しと書かれてないので、サクサク読めました。
やっぱりこのコンテンツは全体的に中学生以上を対象にしてる気がしますね。

SF小説家である著者・八杉将司のツイッターによると、初めてのノベライズで恐々だったらしいです。
実はもっと内容を大きく改変する案もあったけど自分で没にしたんだとか。
たしかに、映画の内容をそのままなぞったような内容でした。

逆に原作である映画との違いは、アンジェラのライバルであるクリスティンが掘り下げられていたことでしょうか。
クリスティンの視点から、楽園に反旗を翻したアンジェラが描かれたり、クリスティンの愛機は漆黒に塗られたアーハンだったり…。
映画では、ベテラン声優陣を起用しながらもポッと出でしかなかったエージェントたちが、そのうち1人だけでもしっかりと描かれたのは良かったですね。


【映画】ラ・ワン

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ラ・ワン(2011年、インド)

【監督】
アヌバウ・シンハー
【出演】
シャー・ルク・カーン
カリーナ・カプール
アルジュン・ラームパール
アルマーン・ヴェルマー
プリヤンカー・チョープラー
ラジニカーント

感想(2014年12月4日、DVDにて鑑賞)

ゲームが大好きで最強の悪役に憧れる少年プラティク。
プラティクの父でゲームデザイナーのシェカルは、息子のアイディアをもとに、最強の悪<ラ・ワン>が登場するゲーム<Ra-One>を完成させる。
しかし、ヴァーチャルに過ぎないラ・ワンに自我が芽生えたことに気づく者はいなかった……。

ゲームの完成披露パーティーが開かれる中、プラティクは完成したばかりのゲームをプレイする。
<ルシファー>という名前でログインしたプラティクは、ラ・ワンを圧倒するプレイを見せるが、途中でゲームを中断してしまう。
それに怒ったラ・ワンはルシファーの抹殺を誓い、シェカルの会社が完成させていたデータを現実に物質化できる画期的な新技術を利用して、現実世界に誕生するのだった……。



インド映画です。とても面白かったですね。
ゲームのキャラクターが現実に出てくるって時点でけっこうツボなんですが、そんなにSFしていなくて、とても万人向けの作品だったと思います。

というか、そのデジタルデータを現実で物質化するという技術も、冒頭で解説するんですが全然解説になってなかったりして……(笑)
電波とは別の「光線」が実は空間に満ちていて、それを使ってデータを現実化する……っていう回りくどい上になんだかよく分からない説明。「光線」って、それ電波じゃダメなんですか?(笑)

まあとにかくその技術を悪用して、ゲームの悪役<ラ・ワン>が現実世界に出てきて悪さするわけなんですが、それに対抗してゲームの中から出てくる正義の味方<Gワン>が少年プラティクや母親ソニアと共同生活を送る様子もたっぷり描かれます。
まあ、長尺なインド映画ですから、どんなエピソードもたっぷり描かれるんですけどね。

で、そのGワンが、スーパーマンでかつヴァーチャル戦士であり、何故か動くたびにロボットみたいなモーター音がするという、ナンデモアリすぎて結局何なのか分からないヒーローなんですよ(笑)
等身大の人形にデータを移動させて誕生するんですが、モーター音の理由が最後まで分かりません(笑)
そんなわけで、SF作品として見るとツッコミどころ満載で、これはむしろファンタジーと思って見るべきですね。

もちろんインド映画なのでダンスシーンも必見。
Criminalというタイトルの曲でケツ振りダンスしてたのが良かったですね。
なんでも、劇中曲を手がけたのはレディー・ガガのプロデューサーなんだとか……。

ヒロインは劇中でも言及されてましたが「妖艶」な感じ。
あまり好みの顔ではなかったけど、子供がいる設定ならあんな感じですかね。
その子役はなんだか安達祐実に似てる気がしました。

主演はインドのスター、シャー・ルク・カーン。
プロフィール見たらアラフィフなんですね~!
若作りなのはハリウッドのVFXのおかげでしょうか?

そして個人的に嬉しかったのが、インドの大スター、ラジニカーントのカメオ出演。
なんと映画「ロボット」のアンドロイド、チッティ役でほんの少しだけ登場します。
「ロボット」と「ラ・ワン」、どちらもハリウッドのVFXを使い、ロボット(?)を主役にした物語を描いている点で、姉妹作と言ってもよいのかもしれません。


【アニメ】PSYCHO-PASS 2 第11話(最終話)

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PSYCHO-PASS サイコパス 2
第11話「WHAT COLOR?」

感想

ちょっと忙しなかったけど、各キャラクターの思惑がきちんと消化され、今後の展望も気になってくる良い最終回だったと思います。



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鹿矛囲と東金の対峙は、なんと朱ちゃんが東金を組み伏せるという超展開で回避(笑)
朱ちゃん強すぎですよ…((((;゚Д゚)))))))
それとも東金が弱すぎるのか…。

2話くらいで、ジムで汗を流す東金が狡噛を彷彿させるほどだったんですけど、あれはなんだったのか…?(笑)
まあ、東金の人物像を最後に掘り下げるために、彼が身動き取れなくなる展開を挟む必要があったのでしょうね。

で、その東金の過去。まあ、前々回あたりでも断片的に描かれましたが今回はより深く。
人工的な免罪体質者として生まれ育てられた東金朔夜。
動物を無惨に殺しても犯罪係数はピクリとも上がらない少年が、唯一依存していたのは母親・東金美沙子。

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シビュラに迎え入れられたという母親を独占しようとして凶行に及び、結果として傷を負った母親の脳がシビュラの一部となるのが皮肉というかなんというか。
おそらく、本来免罪体質者であるはずの東金の数値が上昇するきっかけとなったのはこの出来事なんでしょうね。

その後、執行官として母親(シビュラ)と再会。
この時には犯罪係数は潜在犯認定されるだけの数値が測定されていたことが分かります。

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彼がどれほど母親に依存していたか(平たく言えばマザコンの度合い)が分かるのが、手錠をかけられた腕を失ってでも母親を守ろうとしたこと。
最後は小者な感じが少ししましたが、母親(禾生)の死との直面、鹿矛囲との相討ち、そして史上最高の犯罪係数899を弾き出して死亡…という、悪役としてやりきった感はある最後でした。
(もしかして、700~800台の犯罪係数を300以下に抑えておけるという意味での免罪体質だったのかな…)



東金を置いて先へと進んだ朱と鹿矛囲は、ノナタワー地下に隠されたシビュラシステム本体へとたどり着きます。
地下鉄と繋がってたんですね。よくそんな抜け道を朱ちゃんが知ってたよな…。

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途中、禾生が立ち塞がりますが、犯罪係数がリーサル判定を出したため鹿矛囲によって執行。
これはシビュラの、トカゲの尻尾切りということなんでしょうね。
鹿矛囲の肌の下の組織が一瞬見えたのは、多体移植であることを表現したかったのかな。

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ついにシビュラにドミネーターを向けた鹿矛囲。
ここで前回、朱がシビュラに提案したことの解答が出ます。

集合体としての鹿矛囲を裁くには、シビュラが集団的サイコパスの計測を認めなければならない。
しかし、それはシビュラ自体も裁きの対象に引きずり下ろされることを意味している…。
シビュラの全能性は失われ、完璧さによって保証されていたシステムの正当性が疑われてしまう…。

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この全能者のパラドクスを朱ちゃんなりの解釈で解決するのが、今回シビュラが選んだ方法。
集団的サイコパスを認めシビュラ自体も裁きの対象となった上で、犯罪係数を上昇させる要因となる脳ユニットを排除し、システム全体の正当性を失わずに存在し続ける…。

全能者は常に全能である必要はない…。
まあ個人的にはシビュラさっさと潰して欲しい気持ちもあるんですが、それは秩序(≒平和)を重んじる朱ちゃんの望むところではないし、このロジックのぶつけ合いがPSYCHO-PASSの面白いところなのかもしれません。
今回、犯罪係数が高めな脳が処分されたことで、シビュラも少しは清い心を持つように…なるわけねえな(笑)



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鹿矛囲という人間については、ちょっと最後まで人間性が掴めませんでした。
ていうか、最終回になって初めて多重人格ぶりが描写されるって…(笑)

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自身の命への執着がそれほどないのは、複数の脳から作られた人格ゆえかな…となんとなく思いました。
鹿矛囲を形成している185人は鹿矛囲以外は一度死んでいるわけだし。
いつか本当にシビュラを裁く者のために、自分の命と引き換えに集団的サイコパスを認めさせるという目的だったことは分かりました。

ただ、秘匿されていたシビュラ本体について鹿矛囲が知っていたのは何故だろうとか(シビュラが集合体であることを知らなければ、鹿矛囲という集合体の犯行はカウンターにならない)、明らかに色相が濁ってそうな禾生に「お前は何色だ?」とかってちょっとよく分からない面もある人で…(笑)
「散れ、漆黒」とか中二病がちょっと入ってましたね。

鹿矛囲は、1期の槙島を彷彿とさせるカリスマ性を持ってるようでいて、けっこう掴み所がなかったですね。
東金の方が、最後はゲスな悪役としてはっきり活躍していて、分かりやすかったかもしれません。



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あと、忘れちゃいけないのが霜月ですよね。
正直、この人が一番意外な人物だったかもしれません。

シビュラの秘密を知って、それを受け入れた人っていないんですよね。
朱ちゃんはもちろん、カガリも、チェ・グソンも。
色相の清濁に関わらず、シビュラを知れば誰もが「これはヤバい…!」と思う。(東金の場合はマザコンが勝ったということで…)

でも霜月は、それを受け入れてしまった。
これはヤバいと感じながらも、自分のサイコパスを濁らせないようにそれを正しいことだと思い込もうとする、忘れようとさえする。

たぶん、朱ちゃんのように嫌悪感を抱いてそれを変えようと模索するのが最も正しい反応で、霜月が示した反応は大衆心理の暗い側面を表しているんじゃないかと。
いわゆる、事なかれ主義というやつですね。臭いものには蓋をしろ。

現実の話でも、国民は政治にいろいろな不満を持っているはず。
例えば消費税上がって嬉しい人はいないし、集団的自衛権だって喜ばしい話ではない。
でも、反対の意志を示して行動する人はとても少ないんですよね。

この前の選挙で自民党が結局一人勝ちしたことからも、人は変化よりも安定を求めるということが言えると思うんです。
安定のためなら、少しの不満は我慢して受け入れてしまう。
それが間違った選択だったとしても、それで得られる安定の方がウエイトが大きいんですよね。

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だから、今回の彼女の叫びはある意味とても怖い内容なんですよね。
現実を盲目に(盲目なふりをして)生きる私たちの愚かさ醜さが、霜月に集約されてるんですよ。
だから、ネットで人気ないのか霜月は。同族嫌悪なんだ。

とりあえずこの残酷なアニメを1クール生き残った彼女ですが、今後サイコパスは濁っていくのかそのままなのか…。
朱とシビュラの対立の進行によってモロに影響を受けそうな人物でもあり…。
劇場版に少なくとも登場はするようなので、影ながら応援していきたいと思います。



あと、強襲型ドミネーターで青柳を執行してしまった須郷が、酒々井を止めることには成功したり、東金に朱に依存していると指摘された雑賀教授が、依存カッコ悪い、と言って元の場所に戻ったり、細かい伏線の回収もあって、地味に良かった最終回だと思います。
まだまだ語りたいこともあるので、劇場版を観る前に2期のまとめ的なものを書くかもしれません。


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